ギャンブルというと、日本ではあまり良いイメージがないかもしれません。
日本では賭博(ギャンブル)は違法とされているので、なおさらのことでしょう。
しかし、賭博が禁止されている日本でも、公営ギャンブルは許可されています。
この記事では、なぜ公営ギャンブルは許可されているのか、公営ギャンブルとはそもそも何なのか、わかりやすくまとめました。
また、ゲームで楽しめる「オンラインカジノ」についても解説しています。
公営ギャンブルと違って、オンラインカジノをプレイすることは違法なのか?
公営ギャンブルとの違いはなにかもまとめています。
目次
日本の公営ギャンブルとは
2021年現在、日本では以下のものが「公営ギャンブル」として認められています。
名称 | 管轄 |
競輪 | 経済産業省 |
競艇 | 国土交通省 |
競馬 | 農林水産省 |
オートレース | 経済産業省 |
宝くじ(ロトなど) | 総務省 |
スポーツ振興くじ(toto) | 文部科学省 |
宝くじ・スポーツ振興くじは、公営くじと呼ばれています。
公営ギャンブルは国の機関が運営しており、利用しても罪に問われることはありません。
日本では賭博(ギャンブル)が禁止されていますが、上記のような公営ギャンブルは許可されています。
なぜ公営ギャンブルは罪に問われないのか、詳しく解説していきます。
「公営」とよばれるのはなぜか
公営ギャンブルとは、その名の通り公(おおやけ)なギャンブルの意味で、日本の法律で許可されている賭け事です。
国の公的機関が運営しており、国が定めた法律に従っているので「公営」と呼ばれています。
公営ギャンブルによって得られた利益の使い道は、各自治体への税収や公共事業への投資などです。
売上が国のために使われているので、公営ギャンブルは法律で許可されています。
公営ギャンブルで出た売上の使い道を、以下にまとめました。
競輪、オートレース | 産業の発展と福祉事業(河川整備、学校や道路の建設、社会福祉、公害の防止など) |
競艇 | 船舶の発展と社会事業(上下水道の整備、学校や病院の建設、社会福祉の増進など) |
競馬 | 畜産振興と福祉事業(教育・文化の発展、社会福祉の増進、医療の普及、被災地への支援など) |
宝くじ | 公共事業(少子高齢化対策 、防災対策、公園の整備、社会福祉施設の建設改修など) |
スポーツ振興くじ | スポーツ振興(選手や指導者の育成、スポーツ施設の整備など) |
公営ギャンブルにはさまざまな経済的貢献が期待されます。
国内の発展にも役立つと考えられているので、ギャンブルであっても国で許可されているのです。
日本で賭博が禁止されたのはなぜ?いつから?
日本で賭博が禁止されている理由としては、以下が挙げられます。
-
- 怠惰浪費に繋がる
- 勤労の美風を害する
- 暴行、脅迫、殺傷、強窃盗その他の犯罪を誘発する
- 国民経済の機能に障害を与える恐れがある
上記は昭和25年に最高裁で下されたものですが、現在も根本的な部分は変わっていません。
賭博により人々がまじめに働かなくなり、お金のために犯罪へと手を染めかねないと、懸念されているのです。
昭和25年当時の日本は敗戦から間もなく、社会が混乱していました。
混乱の時代だったからこそ、賭け事でトラブルが大きくなる可能性も高いと危惧されていたと考えられます。
日本で賭博が初めて禁止されたのは、昭和25年より遥か昔です。
なんと689年(持統天皇3年)には双六賭博を禁止する法令が出ていました。
そんな昔から禁止されていたとは驚きですね。
しかし人々の生活から賭博をなくすことは難しく、日本はその後もたびたび賭博を禁止する法令を出しています。
1664年には、以下のような法令が出ました。
賭博に負けて財産を失ったものは、幕府に訴えることで罪を許し、奪われた物も取り返す
さらに1788年には、賭博が行われていることを密告したら褒美を与え、罪にも問わないというお触れも出ました。
寛大すぎる法令ですが、ここまでしないと賭博行為を抑えられなかったのでしょう。
ギャンブルに厳しいイメージのある日本ですが、かつては賭博が盛んだったのです。
対して今の日本人は、ギャンブルやお金儲けと聞くと、嫌な顔をする人が多い傾向にあります。
日本では「まじめにコツコツと働く」が美徳とされているので、ギャンブルは悪いイメージを持たれているのでしょう。
「人前でお金の話をするのは良くない」
「お金儲けのことばかり考えるのは汚い」
このような考え方は、現在でも根強く残っていると考えられます。
賭博やイカサマのイメージ
賭博やイカサマと聞くと時代劇を思い浮かべる人も多いでしょう。
サイコロをツボに入れて振り、出る目が丁か半か賭けるものや、かるた・花札が代表的です。
※丁は偶数、半は奇数の出目
時代劇などの賭博でツボを振る人が上半身裸なのは、イカサマをしていないアピールだったのだとか。
マジシャンが手元で袖をまくって何もないアピールをしているのと似ています。
古くから賭博にはイカサマがつきものだったのですね。
江戸時代には富くじという、現代でいう宝くじのようなものも登場しました。
これは寺社が発行するもので、仕組みは宝くじとほぼ変わりません。
賭博は違法ですが富くじは例外でした。
幕府が財政難に陥っており、寺社への支援ができなくなっていたため、修繕費を集める名目で富くじを許可したのです。
富くじの当選金は、1等で100~150両(800~1,200万円)が一般的でした。当時は1両あれば一ヶ月暮らせるとも言われていたため、かなりの大金が当たっていたことがわかります。
しかし、寺社の富くじは当選金が全額貰えるわけではありません。
寺社への奉納金や手数料を引かれるので、当選者が最終的に貰える金額は、当選金の7割程度(560~840万円ほど)だったと言われています。
さらに富くじ自体の価格も高く、貧しい人々は買うことができませんでした。
富くじの価格は、1枚で金一分(1両の4分の1)。
1枚購入するのに一ヶ月の生活費の4分の1が必要となると、購入できる人は限られてしまいます。
現代と違い、宝くじへのハードルの高さが伺えますね。
それゆえ一般市民の間では、違法の富くじが流行します。
違法の富くじのほうが還元率も良かったため、次第に富くじは衰退し、禁止されてしまいました。
現代に通じる接点と変わった点
日本では遥か昔から、賭博を禁止する法令を出し続けていました。
しかし、賭博行為が秘密裏に行われていた点や、富くじのような政府に認められた賭け事もあった点は、今に通じる部分と言えます。
賭博の歴史を振り返ってみると、現代のほうがギャンブルに対して寛容と言えるでしょう。
公営ギャンブルとしてさまざまな娯楽を楽しめるのは、遥か昔の日本では考えられなかったことです。
違法だった賭博を「公営ギャンブル」として扱うようになったのは、第二次世界大戦後。
当時は政府が賭博の胴元を行うことに対して、人々から批判もありました。
しかし現代まで公営ギャンブルは続いています。
厳しく禁止されてきたギャンブルを堂々とできるようになったことは、国民にとっても嬉しいことだったのでしょう。
また最近では、2016年12月に「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律(IR推進法)」が、2018年7月に「特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)」がそれぞれ成立しています。
IR法案とは、カジノを含む統合型リゾート施設の設立を認めるものです。
つまり日本にもカジノを作れるようになりました。
IR法案は観光・地域経済の振興と、財政の改善目的で作られたものです。
カジノがあれば海外から日本へ旅行する人も増え、たくさんお金を使ってくれることが期待できます。
日本では遥か昔から賭博行為を禁止していました。
しかし現代では経済の発展のために、ギャンブルの規制が緩和されつつあります。
今後ギャンブルに対してさらに寛容になることも、ありえない未来ではないでしょう。
オンラインカジノは違法なの?
オンラインカジノは公営ギャンブルではありません。
しかし、日本でオンラインカジノをプレイすることは違法ではなく、グレーゾーンとされています。
現状日本にはオンラインカジノを取り締まる法律がないからです。
違法かどうかを見極めるポイントは、ギャンブルをする場所を国内で提供しているかどうか。
日本国内に店舗があり、換金が日本国内で行われている場合は違法にあたります。
しかし自宅でオンラインカジノをする場合は「日本で賭博をしている」と判断しきれません。
オンラインカジノの運営元は海外ですし、ディーラーも海外在住者です。
日本の法律には当てはまらないので、取り締まりの対象にならないのです。
今後日本の法令が変わる可能性もありますが、オンラインカジノ自体は世界各国で認められています。
世界中の人がプレイしているオンラインカジノ。
そのメリットとデメリットを紹介していきます。
オンラインカジノのメリット
オンラインカジノの主なメリットは、以下の通りです。
-
- ゲーム要素が強くて楽しい
- 好きなタイミングで遊べる
- 還元率が高い
- 少額から賭けられる
オンラインカジノは、パソコンやスマートフォンがあればどこでもプレイできます。
24時間365日、自分の好きなタイミングでカジノを楽しめるのは良い点です。
また公営ギャンブルと比べて還元率(賭け金に対して戻ってくる配当金の割合)が高いのも、嬉しい点ではないでしょうか。
それぞれの還元率は以下の通りです。
オンラインカジノ | 約97% |
競馬・競輪など公営競技 | 約70% |
宝くじ | 約40% |
公営ギャンブルと比べてみると、オンラインカジノの還元率が圧倒的に高いことが分かります。
ギャンブルの還元率を重視する人なら、きっとオンラインカジノを楽しめるでしょう。
ゲーム自体が楽しいだけでなく、還元率も高いことがオンラインカジノの魅力です。
オンラインカジノのデメリット
対してオンラインカジノのデメリットは以下の通りです。
-
- 損をする場合がある
- 出金に少し時間がかかる
- 中には危険なサイトもある
ギャンブルの特性上、負けるとやはり損をしてしまいます。
しかし、事前にルールを学んでおき、無茶な賭け方を避ければ、オンラインカジノで大きく損をすることは少ないでしょう。
堅実に賭けるということを肝に銘じておけば大丈夫です。
・オンラインカジノで出金申請をする
・オンラインカジノから電子決済サービスに出金される
・電子決済サービスから銀行口座に出金(換金)される
電子決済サービスを通して出金されるので、出金申請をしてから2~3営業日ほどかかります(サービスによって異なる)。
出金の際には手数料も必要です。勝利金がまるごと手に入るわけではないので注意しましょう。
できるだけ当選金を多く貰うためにも、手数料の安い電子決済サービスを使うことをおすすめします。
また少数ですが、危険なオンラインカジノも存在します。
運営元をしっかりと確認し、怪しいサイトには登録しないよう気をつけてください。
当サイトで紹介している各オンラインカジノは、きちんと運営元の確認をしているので問題ありませんよ。
日本でのオンラインカジノの位置づけ
公営ギャンブルとオンラインカジノの違いは、「国が運営しているかどうか」です。
競馬などの公営ギャンブルが許可されている理由は、売上が国の経済発展に使われるからです。
対してオンラインカジノの売上は日本のために使われないので、合法とはされていません。
しかし、オンラインカジノの運営元は海外です。
自宅でオンラインカジノをプレイしていても、日本で賭博をしているとは言い切れません。
日本の法律にオンラインカジノを裁くものはないので、違法とも言えないのです。
公営ギャンブルもオンラインカジノも、お金を賭けることに変わりはありません。
ただ、日本では法律上、国が運営しているギャンブルしか合法と言えないだけなのです。
【まとめ】大人のギャンブルを楽しむために
オンラインカジノは公営ギャンブルと違い、国が大々的に認めているものではありません。
しかし、海外に行ってカジノ(ランドカジノ)をプレイするようなものなので、違法とも言えないのです。
海外で運営されているギャンブルを日本でプレイすることに対して、禁止する法令はありません。
オンラインカジノをプレイしたからといって「違法ではない」ので、過度の心配は不要でしょう。
オンラインカジノは、知識をしっかりと持ってプレイすれば楽しめるギャンブルです。
ゲームの種類も多いので戦略などをたてることも楽しく、自分なりの勝ち方も見つかるはず。
楽しく遊びながらお金も増える、これがオンラインカジノの良い点です。
ぜひゲーム感覚で楽しみながら、オンラインカジノをプレイしてみてください。
「お金儲けのためにギャンブルなんて……」は勿体ないですよ!
監修者

オンラインカジノ「Betrnk」を世界に発信・拡大していくスペシャルチーム。
Betrnkニュースでは、Betrnkにとどまらず、世界中のオンラインカジノ・ランドカジノを取り巻くあらゆる情勢を調査・分析している。
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