オンラインカジノと比べられることも多いブックメーカー。
どちらも賭け事には変わりませんが、違いが曖昧だという人も多いでしょう。
同じものだと思っている人もいるかもしれませんね。
しかし両者には明確な違いがあり、ブックメーカーとオンラインカジノ、どちらが向いているかも人によって異なります。
この記事ではブックメーカーの説明と、オンラインカジノとの違いをまとめました。
ブックメーカーへの知識が深まり、自分に向いているかどうかがわかるでしょう。
目次
ブックメーカーとは?
ブックメーカーとは、賭けの胴元をしている会社です。
「ブック」と言っても本は関係ないので、誤解しないように気をつけましょう。
ブックメーカーがやることは非常にシンプルで、以下のとおりです。
1.スポーツ競技の勝敗などを予想する
2.オッズ(掛率)を提示する
3.お客さんから投票(ベット)を募る
4.予想が的中した人に配当をする
要するに、賭けの台帳を付ける人ということですね。
それゆえにブックメーカーと呼ばれているのです。
ブックメーカーは海外を拠点としており、政府からも公認されています。
賭けの胴元と聞くと怪しいイメージを持ちがちですが、ブックメーカーはきちんと政府の許可を得ている組織なのです。
ブックメーカーの歴史
初めてブックメーカーが誕生したのは、1790年代のイギリスです。
ハリー・オグデンという人が、競馬場の馬にオッズをつけ、順位予想が的中した人に配当金を払い戻す賭けを行いました。
これがブックメーカーの始まりと言われています。
ブックメーカーのシステムは好評で、賭けの参加者はどんどん増えていきました。
それに伴い業者の数も増えていき、50年後には200を超える業者がいたという記録も残っています。
貴族の社交場である競馬場で賭けをすることに対して、反対意見も多く見られました。1845年には競馬のギャンブルを禁止する法律ができます。
しかし、ブックメーカーの数はその後も増え続け、違法とされた後も人々はブックメーカーのギャンブルを続けました。
一度ギャンブルの楽しさを覚えるとやめられないのは、どの国・時代でも共通していますね。
その後1960年にブックメーカーはイギリス政府に公認され、ライセンスを取得することで正式な営業できるようになりました。
公認されたことでブックメーカーは広がりを見せ、競馬のみならずあらゆるスポーツが賭けの対象になります。
ブックメーカーはスポーツの分野から始まったものです。
今日のブックメーカーにスポーツを題材としたものが多いことも、納得できますね。
ブックメーカーは広く浸透していき、1990~2000年代にはイギリスのいたるところに、ブックメーカーの店舗ができました。
こうしてブックメーカーは娯楽の一つとして、人々に認知されていったのです。
オンラインブックメーカーの登場
2000年代までは店舗型が主流だったブックメーカーですが、近年はオンラインが主流に変わってきました。
スマートフォンが普及したこともあり、家にいながら賭けられるオンラインブックメーカーに人気が集まったのです。
わざわざ店舗に足を運ばなくてもよくなったため、現在はブックメーカーの店舗は減少傾向にあります。
ピークのときは15,000店舗以上あったイギリスでも、現在は9,000店舗ほどに減少しているのだとか。
店舗数が約半分になったと考えると、衰退したのかもと思われますが、そうではありません。
実店舗を持たずとも営業ができる形態に変化してきたということなのです。
オンラインブックメーカーは日本語対応のサイトも多く、中にはアプリが作られている物もあります。
これにより日本人でも気軽に、ブックメーカーを楽しめるようになりました。
もしブックメーカーを利用するのなら、日本語対応のサイトだと安心して利用できますね。
ブックメーカーの運営元
ブックメーカーを運営しているのは、各国の政府機関からライセンスを取得している、民間の企業です。
民間の企業と聞くと不安に思うかもしれませんが、運営元の信頼性は高いと言えます。
政府機関からライセンスを取得するのは容易ではなく、資金力・公平性・安全性など厳しい審査があるからです。
さらにはライセンス取得後も定期的に調査が入るため、きちんとした企業でないと運営を続けていけません。
運営実績の長いブックメーカーは、ライセンス取得後の調査もその都度クリアしているので、ある程度の信用に値すると言えます。
ライセンスを取得する難易度が高いこともあり、ブックメーカーの運営元は上場企業など大きな会社ばかりです。
また大手ブックメーカーは、さまざまなスポーツの世界大会でスポンサーも務めています。
これらのことから考えても、ブックメーカーの運営元に関してはある程度の信頼が置けるでしょう。
ただし、すべてのブックメーカーが安全とは言い切れません。
ブックメーカーの会社は非常に多いため、少数ですが危ないサイトも存在します。
ライセンス未取得のサイトや、信用度の低いライセンスしか取得していないサイトには、注意が必要です。
信頼性が高いと言われているライセンスを、以下にまとめました。
マルタ共和国 | ・最も審査基準の厳しいライセンスと言われている ・大手のブックメーカーが取得していることが多い ・信頼性は高い |
イギリス領ジブラルタル島 | ・マルタに次いで審査が厳しいと言われている ・大手のブックメーカーが取得していることが多い ・信頼性は高い |
イギリス王室属国マン島 | ・審査基準が非常に厳しいと言われている ・取得しているブックメーカーは少ない ・信頼性は高い |
オランダ領キュラソー島 | ・審査は厳しすぎず緩すぎない ・最も多くのブックメーカーが取得している ・20年以上の運営実績があるので、安心して利用できる |
フィリピンのライセンスを取得しているサイトも増えていますが、上記4つに比べると少し信頼性は落ちます。
できれば、上記4つのいずれかを取得しているサイトを選びましょう。
安全性を重視するのなら運営歴が長い、大手のブックメーカーを選ぶことも大切です。
ブックメーカーは還元率が高い
ブックメーカーは日本の公営ギャンブルと比べて、還元率が高いことが特徴です。
ギャンブルをする人にとっては、嬉しい情報ですね。
ギャンブルには控除率というものが存在します。
控除率とは、賭け金に対して胴元が持っていく割合のことです。
公営ギャンブルとブックメーカーの控除率と、1,000円あたりの還元額を以下にまとめました。
※公営ギャンブル:日本が公に認めているギャンブル(宝くじ・サッカーくじ・公営競争)。
名称 | 控除率 | 1,000円あたりの還元額 |
宝くじ | 50%程度 | 500円 |
サッカーくじ | 50%前後 | 500円 |
公営競争(競馬・競輪・競艇・オートレース) | 25%程度 | 750円 |
ブックメーカー | 4~10%程度 | 900~960円 |
こうして見ると、ブックメーカーの還元率がかなり高いことが分かりますね。
還元率が高い方が損をしづらいので、ギャンブルとしては割に合うのではないでしょうか。
こんなに控除率が低くてブックメーカーの運営元はやっていけるのか、疑問に感じる人もいるでしょう。
ブックメーカーは世界中のユーザーが利用しているため、顧客の数が非常に多いのです。
そのため控除率が低くても、結果的には胴元に大きなお金が集まります。
ブックメーカーの種類
ブックメーカーで取り扱っている賭けの種類は、以下の通りです。
・スポーツ全般
・気象
・政治や選挙
・経済
・ノーベル賞やコンテストの受賞
・セレブや著名人のゴシップ
・TVショー関連の受賞
・時事ニュース
メジャーなものはスポーツですが、気象・政治・エンターテインメントなど、さまざまなジャンルで賭けることができます。
幅広いジャンルを取り扱っているのも、ブックメーカーが人気の理由でしょう。
天気を予想したり大統領がスピーチで言う内容を予想したりと、一風変わった賭け事が楽しめます。
スポーツにあまり関心がない人でも、楽しむことができるのではないでしょうか。
ブックメーカーのような特殊な賭けは、日本では珍しいものです。
それゆえ日本でもブックメーカーに興味を持つ人が増えています。
スポーツと関りの深いブックメーカー
ブックメーカーにはさまざまなジャンルの賭けがありますが、やはりスポーツに対して賭けるのがメジャーです。
主なスポーツのジャンルを以下に挙げました。
・野球
・相撲
・サッカー
・テニス
・ラグビー
・総合格闘技
この他にも、さまざまなスポーツに対して賭けることができます。
マイナースポーツを取り扱っているサイトもあるので、自分の好きなスポーツがあるか、探してみてもいいかもしれませんね。
スポーツジャンルのブックメーカーは、スポーツブックと呼ばれることもあります。
また英語圏では、スポーツベット、スポーツベッティングなどの呼ばれ方が主流です。
あわせて覚えておきましょう。
スポーツブックでは勝敗や得点数、得点を入れる選手などを予想し、的中すれば配当金が貰えます。
単に試合の結果を予想するだけではなく、試合中のさまざまな要素に賭けられるのが面白い点です。
スポーツブックの中には、実際の試合を見ながら賭けられるものもあります。
なんと中には試合の映像が無料で見られるサイトまで。
スポーツ観戦を趣味にしている人は、それだけでお得感があるかもしれませんね。
ブックメーカーで勝てるかどうかは、運の良さで決まると思っている人も多いでしょう。
しかしスポーツブックはそうとも限りません。
スポーツ観戦が好きな人や専門知識がある人は試合が読みやすいので、的中率が上がる傾向にあります。
スポーツに対して深い知識を持っている人にとって、スポーツブックは勝ちやすいギャンブルかもしれませんね。
日本にブックメーカーはある?
日本に住んでいてもブックメーカーで賭けることはできます。
しかし日本国内には、ブックメーカーの会社はありません。
日本国内では、公営ギャンブル以外の賭け事は認められていないからです。
※公営ギャンブル:競馬・競輪など国が運営しているギャンブル
日本にブックメーカーの会社が無いのなら、ブックメーカーを利用するのも違法なのでは?と、不安に思う人もいるでしょう。
しかし、ブックメーカーの利用に関してはグレーゾーンなので違法にはなりません。
確かに、日本では公営ギャンブル以外の賭け事を行うと罰せられます。
しかし、それは国内の店舗・サイトを利用し、国内で配当の支払いが行われた場合の話です。
要は国内に賭けの提供者と、賭ける人の両者がいた場合に罰則の対象になります。
対してブックメーカーの運営元はすべて海外です。
日本では国内から海外のギャンブルを利用することを、禁止する法律がありません。
それゆえ日本でブックメーカーを利用しても、罰則の対象にはならないのです。
日本にブックメーカーの会社はありませんが、ブックメーカーを利用することは海外サイトを通じて可能、と覚えておきましょう。
ブックメーカーとオンラインカジノの違い
ブックメーカーとオンラインカジノはよく混同されますが、実は違うものです。
それぞれの特徴を以下にまとめました。
ブックメーカー | ・運営元が海外 ・日本の法律ではグレーゾーン ・スポーツの勝敗などを予測して楽しむ ・スポーツの知識があると有利 |
オンラインカジノ | ・運営元が海外 ・日本の法律ではグレーゾーン ・ゲームをプレイして楽しむ ・戦略次第で勝率が上がる |
どちらも運営元が海外で、日本の法律ではグレーゾーンなのは変わりません。
しかし、きちんとした運営がされているサイトを利用すれば、問題ないと言えるでしょう。
両者で大きく違うのは、ブックメーカーは勝敗や結果を予想するもので、オンラインカジノはゲームをプレイする点です。
ゲームで遊ぶのが好きな人は、オンラインカジノのほうが楽しめる傾向にあります。
対して結果を予想するのが好きな人や、スポーツや政治など特定ジャンルの知識が深い人は、ブックメーカー向きかもしれません。
さまざまな要素から分析することで、的中率を上げられる可能性があります。
ブックメーカーとオンラインカジノ、どちらが良い・悪いというものではありません。
自分が楽しめるほうを選びましょう。
【まとめ】ブックメーカーはさまざまな事柄に賭けられるギャンブル
ブックメーカーはスポーツをはじめ、天気や政治、エンターテイメントなど、さまざまな事柄に賭けられるギャンブルです。
自分の好きなジャンルに賭けられるので、普通のギャンブルよりも気軽に楽しめるかもしれませんね。
自分の知識が深いジャンルであれば、予想もしやすいでしょう。
ブックメーカーの運営元はすべて海外ですが、厳しい審査を受けてライセンスを取得しています。ライセンス取得済みで、なおかつ大手のブックメーカーなら、安全に利用できるでしょう。
日本ではグレーゾーンとされていますが、オンラインカジノと同様違法ではありません。
日本でブックメーカーを利用したからといって、逮捕されることはないので安心してください。
スポーツ観戦などが好きな人であれば、ブックメーカーを娯楽として楽しむのも良いでしょう。
趣味の一環として始めてみてはいかがでしょうか。
監修者

オンラインカジノ「Betrnk」を世界に発信・拡大していくスペシャルチーム。
Betrnkニュースでは、Betrnkにとどまらず、世界中のオンラインカジノ・ランドカジノを取り巻くあらゆる情勢を調査・分析している。
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